<猫>飼い方〜基礎知識〜

●はじめの一歩〜もう一度確認しよう〜

◻︎生物はなにが起こるかわかりません。およそ20年、覚悟はありますか?

◻︎その猫種はどんな特徴がありますか?

◻︎特徴に合った環境・道具は整っていますか?

→必要な運動量はどれくらいですか?どのような動きをしますか?

ブラッシング等は必要ですか?

◻︎万が一病気になった時の費用は大丈夫ですか?

◻︎旅行などの長期不在の時はどうしますか?

◻︎万が一、ご自分の病気などで飼えなくなった時に親族などあてがありますか?

●迎える前に用意するもの

◇新しい環境に慣れるまでのケージ

 

たいていの猫さんは環境が変わると緊張してすみっこに潜り込みます。

急におうちに放すと、手が届かない位置まで行ってしまうこともあります。そしてそこでおトイレもしてしまいます。

 

⚠️すみっこに逃げてるときに手を出すとひどく引っ掻かれる場合があります。奥深く潜り込んでしまって、どうしてもそこから出てほしいときは道具を使いましょう。

 

ケージはマイナスなイメージがつきがちですが、快適な作りにしてあげていれば猫さんにとっては安心安全な「自分の部屋」になります。

外出などで、猫をフリーにさせとくとなにするかわからないなど、心配な方。

 

ぜひスムーズに猫さんが新しいおうちや新しい家族に慣れるように、自分から冒険しだすまでの安心な部屋を用意してあげてください。

 

※ケージが一番安全ですが、3ヶ月齢くらいの子猫ちゃんなら簡易的なサークルでも大丈夫です。

※ケージはよく家族が集まるリビング等に置くことで、より早く慣れてくれます。

 

他にも、

・長時間の不在などのとき心配なとき

・多頭飼いでごはんを奪い合ったり、別々なごはんが必要だったり、おトイレを邪魔する子がいたりするとき

・お風呂に入れた後のブローでどうしても乾かしてくれないとき

 

などいろいろと重宝します。


◇ごはん

 

まずはその子が食べ慣れてるものと同じもの(当店ではSELECT BALANCE)を用意し、変える場合は徐々に混ぜてください。

急に変えるとおなかがびっくりして下痢したりします。

 

家猫は活動量が少ないのでとても太りやすいです。フードの目安表にこだわらず、その子に合わせて量を調節しましょう。

 

◉猫は食べ続けたもの以外は食べなくなったりします。なるべく1種類にこだわらず、小さいうちからいろんな種類の総合栄養食をあげてください。

 

⚠️おやつはおとなになってから

 

※表記に注意

『総合栄養食』はそれだけで必要な栄養素がしっかり入っています。

『一般食』『副食』はそれだけでは栄養素が満たされません。

 

※食べてはいけないものや体重管理など

飼い主のためのペットフードガイドライン

 

◇水

水道水、または浄水器のお水を用意します。

※人用のミネラルウォーターはあげてはいけません。

器でも給水器でも大丈夫です。

器はひっくり返さないところに、
給水器はその子の口の高さに設置します。

猫の必須水分量は、1日の必須カロリーの単位をそのままmlに変えた量だと言われています。
(例)1日の必須カロリー150kcal(キロカロリー)の場合、150mlの水分が1日に必要ということ。

また、猫は水だけ飲むより、フードと一緒の方が吸収率が良いので、ウェットフードかドライフードをふやかすのが理想です。

 ◇トイレセット

 

トイレは、猫が落ち着いてできるように、人通りの少ないところに置いてください。

サイズは猫の体長よりひとまわり大きいサイズが理想です。

猫は綺麗好きなので、うんちを放置すると、トイレ失敗の原因になります。

 

◉トイレシートではなく、砂をオススメします。シートだとタオルやベッドなどに間違えて排泄してしまうことがあります。

※うんちとおしっこ別のシステムトイレは用途通りで大丈夫です。

 

ハードキャリー

 

動物病院など、外出するときに必要です。底のしっかりしたものが猫が安心します。

 

◉災害時の同行避難では、キャリーやケージが必須です。

普段から置いておいて、好きに出入りしていると安心です。

●いざ迎えたら

◻︎まずはケージに入れ、様子をみましょう。

◻︎新しい環境で、緊張により体に不調が出る子もいます。(下痢や便秘など)数日は様子を見てください。あまりにもぐったりしていたら病院へお願いします。

◻︎ごはんのときなど、猫さんから近づいてきたり、おもちゃを揺らして遊ぶようなら、さわってみます。

◻︎シャーやパンチが出ずにさわれるようなら、ケージの扉を開けっ放しにして、様子をみながらさわってみたり抱っこしてみたりします。

※すっかり新しいおうちに慣れたら多少嫌がってもたくさんスキンシップを取ってください。

◻︎水は絶対に切らさないようにしましょう。  

 

●必要に応じて用意するもの

つめとぎ

 

猫は必ず爪とぎをします。

爪とぎは猫に必須なライフワークです。必ず爪とぎはさせてあげます。

 

猫用のつめとぎを用意すると大半の子はそこで爪をとぎますが、他に良い素材があればそこでもします。

 

カーペットや、壁紙など、ガリガリにされて困るものは取り外すか、しても良いものに変えましょう。

 ◇おもちゃ

 

猫おもちゃはいろんなものがあります。

猫が噛みちぎったりなどして、誤飲しても大丈夫なものを選びます。

長細いものや、のどぴったりサイズのボールなどは飲み込まないように見ていてください。

 

家猫はフラストレーションがたまりやすいので、たくさん遊ぶか、刺激になるものをあげてください。

身体を必要以上にハゲるほどなめている場合は、皮膚病などのほかに、暇つぶしが原因だったりします。

 

⚠️ウールサッキングをし出したら、即座に取り上げてください。代わりのものを用意してあげましょう。

キャットタワー

 

猫は上下運動が好きです。

高いところも好きです。

高いところから眺めることでストレス発散になると言われています。

 

棚をつなげた手作りでも構いませんので、猫がいろんなところへいけるようにし、くつろげる場所を高いところにいくつか用意してあげましょう。

 ◇歯ブラシ

 

小さめの歯ブラシが理想です。

 

人同様、歯周ポケットも磨きます。

 

猫でもごはんの種類によっては歯垢がつき、早くに歯が抜ける原因となってしまいます。

歯が抜けると猫自身の食欲も落ちてしまい、寿命を早める原因となってしまいますので、こまめに歯のチェックをしましょう。

お手入れ道具

 

・ブラシ

・爪切り など

 

値段ではなく、しっかりしたものを選びましょう。

 

◉全身くまなくブラッシングし、肌の健康チェックもしましょう。

⚠️定期的にブラッシングや爪切りしていれば難なくできるようになります。

⚠️爪切りは、切れ味が悪いと切った時の振動で爪切りが嫌いになる子が多いです。